四半世記

感想文ページ(ネタバレあり)

年末年始の振り返り・120日前の現状

司法試験まで気づけばあと120日。

年末年始期間のお休みが最後の模試的練習機会、ということでそれをやった結果と振り返り。

 

全体としての総括

 

すでに4回本試験を受けているからこなした日程それ自体に新鮮な感想はないけれど、じっくり自分の答案を眺めると良くも悪くも変わらないものは変わらないことを理解した。

ひとつの主題について深く勉強する機会がないから、それなりの付け焼刃をつけていないものについては、いざ追い詰められたときに出る言葉は昔と変わらない。

例えば、不法利得の制度趣旨は馬鹿の一つ覚えのように公平としか書いてない。色々と判例を読んだとしても、多くの科目の多くの分野のなかのひとつでしかないから、数分しかないシンキングタイムでは使える形で引っ張り出されてこない。

これは、ありとあらゆるものを覚えきれてしまえば解決することなのだけれど、残り時間的にも能力的にももはやそれは無理。

だから、今ある知識で本番を迎えたときにできる限り上手い振る舞いをできるようにするべき。

これからやることとしては、残り少ない答案練習の機会で出てきたものだけを本番でも使える形で頭に残しておく。やること自体はそんなに変わらないけど、その意識だけは持っておく。

 

あと、時間的な拘束の長さが年々きつくなってきた。

とはいっても初日7時間2日目6時間のあと、後半戦はだいぶだれる。緊張が緩んだ後半戦は読み間違えとか思い込みとか、凡ミスが多くなる。

中日の休みに復習にあてるか休息するかは人それぞれだと思うけど、今年は休息する。付け焼刃を加えるよりは凡ミスをなくすほうが点数が高くなる気がするから。

マッサージにでも行こう。高級オイルマッサージにでも行こうかな。

 

 

科目別現状 

 

選択科目(知的財産法)

なんとなくで選んだ選択科目、知的財産法。民事系が苦手な自分が選んではいけなかったと今となっては思う選択科目。

時間をかけたらもう少し点数が上がりそうな気がしないでもない、といいつつ真面目に取り組めば特許法・著作権法と二つあるから結構時間を食う。

3月までは民事系をやって、成績向上がみられたら4月以降に・・・と思っているけれどやれる時間はくるのだろうか。

 

憲法

憲法だけは本番でも点数がいいから、たぶん本番まで手をつけることはないと思う。

5回目で痛い目をみるというオチになるだろうか。

 

行政法

たぶん行政法にもかけられる時間はない気がする。本番でも感触よりも点数がいい科目。憲法が得意であることが追い風になっているのかもね。

 

民法

民法に関してはいつももう少しできるはずと思いながら実際にはできない科目。原因はおそらく二つあって、知識の不安定さと本番での読み間違え。

前者は択一対策をすることででなんとかする。後者は1日目が終わったあとに早く風呂に入って寝るてコンディションを整える。

 

あと今年の民法といえば、債権法改正をふまえた問題がでるのかどうか。

もしも出るとするならば、これは予備校の答案練習ではあまり意味がないし条文を読んでおく以外に自力でなにかやる時間もないから、守りにいく。ようは諦める。

諦めるというメンタルをもっておく、そういう領域を決めておく。経験上はこれが一番大事。

 

商法

この科目は予備校での答案練習と本番での点数の乖離が最も大きい科目。本番で良い点数をとったことがない。

予備校と本試験で点数が違う場合、底の浅さが露見しているのだと思う。見る人が見ればなにもわかってないということがバレバレというか。実際なにもわかってない自覚はある。

この問題に対してなにをするべきかというのは、まだ自分のなかで解答がでていない。

どうしよう。やばいじゃん。

 

民事訴訟法

それなりの受験生がそうなのだと思うのだけど、私はこの科目を憎んでいるといってもいい。ちょーーーー苦手。

苦手な民事系の、もっとも苦手な民事訴訟法が、もっとも頭が回らない時間帯である2日目の最後にくる。頭に霧がかかっているような状況でなに言ってるかよくわからない問題文に向かい合わなければいけない。

 

たぶん、民事訴訟法についてはみんなそれなりに苦手意識があるのだろうから、難問は放置して百選に元ネタがあるような問題についてしっかり答えられれば最低限はいけるのだと思う。その最低限すらこなせないから悲惨なのだけど。

だから、わからないところはもう今更よくて、どれくらい基礎を強固にできるかということにつきる。

 

刑法

刑法はとっつきやすい科目だからみんなかなり出来る・量も書く、ということで相対的に負けている科目。刑法でいい点とれる人って7~8ページ、4000字以上書いているんだよね、たぶん。

私は書くのが遅いから7ページ台が限界で、量的に負けている。遅いから多く書こうとして文章がよりわからなくなってる。質的にも負けている。一文が長くて意味がとりにくいとか、事実は多くひいてあっても充分な評価がされてないとか、自分の答案をじっくり読んでそういうことがわかった。

量的な部分の改善を目指すよりは、短いながらもなにを言ってるかわかりやすいように書くほうがいいと思う。

それを免罪符に、量が少ないことを取り返そうとしないようにしたい。

 

刑事訴訟法

刑法とほぼ同じ、書き方を改善する。

 

民法択一

債権法からの点数がずっと悪かったのだけれど、もしかしたら民法改正で追い風になるかもしれない。条文問題が増えることになるから。まやかしかもしれないけれど数少ない希望。

 

憲法択一

論文と違って択一だと憲法が一番やばい。統治とか、放置してた時間が長すぎて忘れてる。4月後半からはここに時間を使いたい。

 

刑法択一

去年みたいな頭を使う問題はすごく苦手で点数が悪かった。一昨年までは8割いけてた。うーん、対策したほうがいいのかもしれないのだけどもうそんな時間はないでしょうね。

 

今後の方針まとめ 

3月まではできるだけ民事法に時間を使う。なにをやるべきかは難しいけれど。

全国模試で成果があがってれば4月は選択科目をやる。

直前期は択一、特に憲法をやる。

やらないと決めたことが本番で出てもうろたえない。これが最も重要。