最後の司法試験まで気づけばあと1か月程度。
自分の状況も世の中の移ろいも混迷をきわめているので、振り返ってみる。
①職場の異動、引越し
司法試験も受験資格最後の5回目、仕事を辞めてそれにすべてを賭けるという選択肢もあるにはあった。それができる人は成功するタイプだと思う。
でも、同じ試験を4回落ちて最後だけ受けるという見通しは持てなかった。だから、結局辞めなかった。
この選択は落ちたときを想定したものだから、後ろ向きな選択なのだ。自分のことを小物だとあらためて実感したけれど、後ろ向きな選択をしたこと自体には後悔はない。
ただ、この後ろ向きの選択が思った以上の逆境を引き起こしている。
まず、新年度から遠隔地の職場へ異動になり、3月末からは仕事の引継ぎと引越しで忙殺された。
なかなかキツい2週間だった。でも、これ単体ならよくある事柄ともいえる。
それよりも問題なのが、異動先の職場環境。
このご時世に底の無い長時間労働が常態化していて、時間外労働抑制も在宅勤務もほとんど意識がない闇の職場。そもそもこんな場所で5月に4連休をとれるのか、頭の痛い問題になってしまった。
120日間のための備忘録
②全国模試とその雑感
忙しい3月末の時期に、予備校の全国模試を受けた。もちろん在宅受験。
土日の休日に引越し先の物件を見に行ったり契約したり引越し作業をしたりなんのかんのがあったため、約20時間分を合間の時間に細切れにやってなんとか提出することができた。
本番と同じ負荷で受けたわけではないから結果の信憑性という点ではかなり微妙だけれども、やらないことで悔いを残すという事態は回避できた。
受けてみた雑感では、1~3月の間でやらなかったものがやばい。
120日前のときの方針でやり、やりたいことの1/3程度こなせた結果、商法と民訴は目覚ましいとは遠いけれども多少改善がみられたような気もする。
一方で、後回しにしてた選択科目・択一は悪かった。特に択一は、足を切られかねない点数だったので、直前期は時間を使わないといけない。
民法も択一含めてもっと時間をとったほうがよい、刑事系は感触は普通だけど受験者相対では書き負けている可能性がある云々。やばいところはいくらでも見つけられるけれども、やれることはもう少ない。
新しい職場では労働時間が長くなることが予想されるため、ストレートにやばいところを優先する、あとはもう知らない。
③新型コロナウィルス
せわしなく過ごして世情に疎くなっている間に、新型コロナウィルスがすごいことになっているらしい。いつも休日は引きこもっているし、平日はブラックな職場が普段通りだから「らしい」になってしまうのだけれど、潜在的には感染が拡大していていつ一線を超えてしまうかもわからないと。
感染せずに試験を受けに行けるかということも心配だけれど、そもそも試験が日程通り行われるかということが問題。
受験者が過去最低レベルで減少しているとはいえ、ひとつの会場に数百人規模で集まるのだから、自粛を要請される規模のイベント。
1か月先に感染が収まっているのか拡大しているのか。1か月前は一斉休校の要請が
あった頃で、休校で行き場を失くした子供が街に出てるみたいなニュースが流れた時期だった。2月末から3月上旬が新型コロウィルスの「拡大か終息かの瀬戸際」なんて見解があったころで、もはや遠い昔のことのよう。
実際に、試験延期になったら会場の問題とか採点期間の問題とか修習の日程の問題とか調整が大変だと思うので、ぎりぎりまで試験を開催する側としてはできればやりたいのだと思う。5月24日の公認会計士の試験はやるらしいけど、あちらは短答式1日だけだから、4日の日程のある司法試験がどうなるかはわからない。
客観的にみればやるべきではないだろう。4日間、休憩時間も併せて計25時間程度、数百人が濃厚接触、なにも起こらないはずがなく・・・
個人的な立場からいえば、仕事がある以上試験が延期になっても勉強時間の差が開く一方だし、宿代も前払いの安いプランにしてしまったためキャンセルがきかないのでやるならやってほしい。延期しても納得はするけれど。
いずれにせよ、なるべくはやくはっきりしてほしいところ。
やるかわからないから5月に4連休をとることについてブラック☆上司にはかけあっていなくて、休むことを申し入れたあとに試験が中止になったりすると心が削られる。
試験の中身も心配だが、受験できるかが危うい。どうかご慈悲を!