四半世記

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司法試験の現状とお辛いところ

5回目の司法試験を受けるという話(前回)

近況と今後の更新について - 四半世記

 

で、最近の司法試験はどうなのよという話。

こちらのデータがわかりやすいだろうか。

http://www.moj.go.jp/content/001304473.pdf

 

出願者が4930人で平成30年が5811人、前年比▲811人という数字のインパクトが大きい。受験者減少の傾向は去年だけではなく、平成29年6716人、平成28年7730人というのであるから、継続的なもの。

合格者は今年が1502人。合格者1500人は政策的に維持されている数字だけれど、そろそろ減ってもおかしくない。

この一連の流れについては司法制度改革の失敗云々という議論があるのだけれど、私にとっては語って意味のある話ではないし、正直どうでもいい話。

合格率が高かろうが受からなければそれを実感できないのだし、受ける側としては受かる落ちるの2つに1つしかない。

個人的に重要な意味をもつ数字は、有効受験者4466人のうち30%に近い人数である1179人が短答で落とされるという話。

 

司法試験は中日1日を挟んだ水木土日の4日間で行われる。1~3日目が論文で4日目が短答。

1日目が選択科目3時間と公法系科目2時間×2=7時間

2日目が民事系科目2時間×3=6時間

3日目が刑事系科目2時間×2=4時間

4日目が短答3科目の75分と50分×2=175分

足切り機能を果たす短答は最終日にある。つまり、1179人は3日17時間かけて書いた論文を採点されない。

昔7科目あった短答は3科目になって範囲的には優しくなったけどもつ意味合いは大きくなっていると思う。最後が一番気をぬけないとも感じる。

 

働きながら受ける身としては、1週間くらい休みをもらいたいところだけどそれもなかなか難しい。中日と前日をあわせた水から金くらいの4日は最低限欲しいけれど、都合上水木の2日とれるのがやっとかもしれない。

専業受験生が中日ありで体力回復しつつあり終われば一段落できるのに対して、もしかしたら仕事明けで翌日からも一週間の労働が待っているなかでが最終日を迎えることになるかもしれない。体力もテンションも大違い。

でも最終日で失敗すればそれまでが結果発表を待つことさえもできない。

 

ここが私にとってこの試験の一番お辛いところ。